京都で起きた小学生の事件のニュースに触れて、谷川俊太郎さんの『かないくん』のことを思い出しました。
この絵本は、ある日突然、クラスメートの「かないくん」が亡くなってしまう物語です。
昨日までそこにいた人が、今日はもういない。
その圧倒的な空白が、静かに描かれています。

かないくんは病気だったため、どこかに「予感」のようなものがあったのかもしれません。
けれど、事件や事故は、その予感すら許さない。
ほんの数時間前まで、当たり前に存在していた命が、
あまりにも理不尽に、突然、断ち切られてしまう。
わたし自身、子どもの頃にそうした現実に直面した経験はありません。
けれど初めて「人が突然いなくなる」という感覚に触れたのは、
スクリーンの中で輝いていた リヴァー・フェニックス の急逝でした。
あの大スターが、もうこの世界にいない。
その事実をうまく受け止めきれなかった、あのときの感覚を、今でも覚えています。
今回の出来事に直面した子どもたちが、
自分たちの「生」をもう一度肯定できるようになるまで、
どれほどの時間が必要なのだろうと思うと、胸が締めつけられます。
心より、ご冥福をお祈りいたします。


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