
昨晩のシトシト雨は上がり、予定より少し遅れた5時15分に「LUCY」を出発。
高齢の父でも無理なく歩ける、鳩待峠から山ノ鼻を目指すコースです。
ハイキングコースに入ると、雨上がりの湿った土と緑の香りが濃くなっていく。
田舎育ちで、子どもの頃は野山を駆け回っていた私にとって、この匂いは大好きな匂い。
「懐かしいなぁ…」と大きく深呼吸して歩き始める🌲🏔️
朝一番のシャトルバス到着は6時。
この時間に登山口へ向かうのは「LUCY」の宿泊者くらいなので、とても静かです。
夜中に父がトイレへ行こうとし、階段で尻もち事件がありましたが、痛みなどなく一安心😮💨
父のペースに合わせながら、石段や木道をゆっくり下っていきます。
昨日、乗り合いタクシーの運転手さんに教えてもらった
「下りは、かかとからではなく、ずり足でね!」
という言葉を思い出しながら慎重に進みます。
足場の悪い場所では父の腕をつかんでサポート。
昔は私が父に手を引かれていたのに、いつの間にか立場が逆転していることに気づきます。
父が休めるようAmazonで携帯イスを買って持参したのですが、ちょうど良いタイミングでベンチが現れるので使用せずにすみました!

ただ、雨の影響でベンチは湿っていたので、姉が持っていたモンベルの携帯座布団が大活躍です。
歩き始めて約1時間。
沢の音が聞こえ始め、テンマ沢湿原に到着。
木道の脇に大きな緑の葉がポコポコと現れます。

「レタス畑みたい…?」
そう思いながら近づくと、それは水芭蕉でした。大きな葉の中に小さな白い花がありました。
シーズン終盤にもかかわらず、まだ白い花を付けた株もたくさん残っていて大満足💮
( 白い花びらに見える部分は実は花ではなく葉の一種。)

尾瀬は昔からツキノワグマの生息地としても有名です。
しかも熊は水芭蕉が大好物とのこと🐻‼️💦
「なんでこんな植物を食べるんだろう?」
と不思議に思って調べてみました。
熊が食べるのは主に根茎や若葉、実。
冬眠明けの熊にとっては便通を良くする、大切な食べ物だそうです😳
一方、人間は絶対に食べてはいけません⚠️
水芭蕉にはシュウ酸カルシウムなどの有毒成分が含まれていて、激しい痛みや腹痛、嘔吐などを引き起こします。
知らないことばかりで、とても勉強になりました。
通常なら約1時間のコースですが、父のペースでゆっくり歩き、約2時間かけて8時前に山ノ鼻へ到着。
そこには一気に開けた景色が広がっていました。

朝は曇っていた空も少しずつ青空が見え始め、
「やっぱり私、晴れ女かも!」
なんて思ったり(笑)
遠くには至仏山。
池には青空や山々が映り込み、本当に美しい景色でした。
「お父さんと来られて良かったなぁ」
と、しみじみ感じる時間でした。
体力のある姉はもう少し先まで行きたそうでしたが、帰りは緩やかな登り。
父の体力を考え、無理せずここで折り返すことにしました。
帰り道は、これから尾瀬へ向かう登山者とのすれ違い。
やはり早朝スタートは大正解でした。
途中で驚いたのが、大型バス数台分はありそうなシニアツアーの集団。
靴には皆、クラブツーリズムのマーク。
65歳以上限定や70歳以上限定などの人気ツアーがあるそうです。
同世代ばかりなので、
「お互い様だからゆっくり歩こう」
という安心感があるのでしょうね。
人生の先輩たちが一生懸命木道を歩く姿を見て、
「私の人生もまだまだこれから!」
と、なんだか元気をもらいました🤭
すれ違う人たちと自然に
「こんにちは」
と挨拶を交わすのも気持ちがいい。
さらに沢山の歩荷(ぼっか)さんともすれ違いました。

自然保護のため尾瀬ではヘリコプターを使わず、山小屋への物資を人力で運んでいます。
2メートル近い荷物を背負って歩く姿は本当に圧巻。
話しかけない方が良さそうな真剣な表情だったので、心の中で
「ご苦労さまです!」
とつぶやきました。
帰りは緩やかな登りが続き、やはり往路よりも大変。無理せずに引き返して正解でした。
休み休み、11時頃に鳩待峠へ到着。
すると、まるで待っていたかのように再びシトシトと雨が降り始めました。
ちょうど小学生の団体がこれから登山を始めるところ。
「雨だから気を付けてね〜」
と心の中でエールを送りました。
私たちは「はとまちベース」のレストランで温かいカレーをいただきながら、これから尾瀬へ向かうハイカーたちを眺めます。

お父さんの夢を叶えることができて、本当に良かった。
私にとっても、一生忘れられない大切な思い出になりました☺️

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