30年ぶりの『火の鳥』は、読むものではなく体験するものだった!!

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私は、手塚治虫先生が大好きです。

世の中には私よりもっともっと手塚治虫先生が好きで、私よりずっと知識のある方はたくさんいると思います。

それでも、世の中の平均よりは少し上くらいに、先生や作品のことを尊敬していますし、知っているつもりです。

私が手塚治虫先生の作品の中で一番好きなのは、「火の鳥」。

「生きるとは何か」を題材にした、時空や時代を超えて展開される、あまりにも壮大なファンタジーです。

30年ほど前、学生の頃に全巻揃えました。

今は実家に置いてありますが、30年ぶりにこの漫画を「読む」ことになりました。

しかも、昔々は海だった高輪ゲートウェイ駅にある、

MoN Takanawa: The Museum of Narratives(モン タカナワ:ザ ミュージアム オブ ナラティブズ)

で。

しかも一人ではなく、会場の観客みんなと?

公式サイトを見てもなかなかイメージがつかなくて、

「たくさんの人と漫画を読むって、どういうこと?」

と想像ができませんでした。

高輪ゲートウェイ駅で降りるのは初めて。

会場となるモン タカナワは、もう圧巻。

なんなの、この建物は??

建築に詳しくない人でも、その迫力に圧倒されます。

ハウルの動く城みたいに飛んでいきそう😳

仕事を終えて駆けつけてくれた大学時代の友人と、会場へ急ぎます。

駅から会場へ行くまでに、でっかいお掃除ロボットみたいな乗り物に人が乗っている。

火の鳥のポスターが貼ってある不思議な乗り物で移動していた。

友達が

「あれ、会場まで乗せていてくれるんじゃない?」と言っていたけれど

駅全体が未来っぽくて、本当にそうかも?私も乗りたかったーーー!

時間もないし、乗り場もわからなかった。。

会場に入り席は自由席。

開演3分前に滑り込みで着席😵

舞踊家の伊藤壮太郎さんが、客席の通路をふわりふわりと踊るように歩いていて、観客を誘導しているように見えました。

始まってから、まさか演者さんだったとは!

その日のマンガローガーは小森隼さん。

開演前は普通に客席に座っていて、

「だるまさんが転んだ方式で、漫画を隣の方へ渡していってください!」

という案内が。

最後に漫画を受け取った人が読むのかと思ったら、その最後の人が小森隼さんでした(笑)

始まりから素敵な演出です。

ナビゲートを担当するのは「鉄腕アーム」。

先端にカメラが付いていて、まるで生きているかのように物語の感情を捉えながら動き、漫画を巨大スクリーンへ映し出します。

そして舞踊家の伊藤壮太郎さんが、漫画のページをめくる。

大きなスクリーンに映し出される指先には、作品の邪魔をしない黒っぽいメタリックの美しいネイル。

場面ごとにページのめくり方にも表情があり、ゆっくりめくったり、さっとめくったり。

ただページをめくるだけなのに、それがライブパフォーマンスになっている。

すごい

途中では、小森隼さんが漫画を読みながら感じた心のつぶやきを言葉にし、それを会場のみんなで共有します。

白黒の漫画はマンガローグのために鮮やかに彩られ、時にはまばゆい光と大音響のなか、映像が正面スクリーンだけでなくサイドの壁いっぱいに広がる場面も。

火の鳥のキーマンである猿田博士が、まるでアニメーションのように動き、語りかける場面もありました。

生きるということ。

永遠の命を手に入れることは、本当に幸せなのだろうか。

生まれた瞬間から、命にはいつか終わりが来る。

だからこそ、自分は明日から何をするのか。

そんな問いを投げかけられる、まったく新しい漫画体験でした。

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